アプリ作成で使われる「ルーティング」ってどういう意味?
ルーティングとは、ユーザーからのリクエストに対して、どのような処理をサーバー側で実行していくかという道筋を明らかにする仕組みです。
ここで前提知識として、アプリケーションの稼働する仕組みについて簡単に説明します。
普段私たちは、スマホ上でアプリケーションを操作することが多いはずです。
その操作を正確に言うと、私たちは画面上にあるアイコンや文字をクリックすることで、アプリケーションのサーバーにリクエスト(要求)を送っています。
そしてサーバーは、そのリクエストに対して適切な処理を行い、ユーザーにレスポンス(返信)をしています。
例えば、「topページに戻る」という文字をクリックしたら、そのリクエストをサーバーに送信し、サーバーがそれを受け取ってレスポンスを返すことで、topページに戻ることができます。
以上がアプリケーションの稼働する仕組みについての説明でした。
そしてこのリクエストには、ご存じの通り様々な種類があります。
ユーザーの多岐に渡るリクエストに全部応えるためには、そのリクエスト1つ1つに対する道筋を決めてあげる必要があります。
この道筋を決める役割を担うのが、冒頭でお伝えした「ルーティング」になるわけです。
では、ルーティングはどのように道筋を決めていくのでしょうか?
具体的には、「HTTPメソッド」と「パス」によって道筋を決めます。
HTTPメソッドとは、リクエストの種類のことです。
例えば、「TOPページに戻りたい」というリクエストであれば、HTTPメソッドは「(ページ情報を)取得する」の処理を意味するGETという種類になります。
HTTPメソッドで頻繁に登場するものは以下の4つです。
ルーティングにおいて必須の知識なので、ぜひ押さえておきましょう。
GET → 取得する
POST → 送信する
PUT → 更新する
DELETE → 削除する
続いて、パスとは処理の場所を示す文字列のことです。
Webページを開くと、必ずURLというページの場所を表している文字列がありますよね。
あの文字列の一部分を切り取ったものがパスです。
ルーティングは、リクエストの種類を示す「HTTPメソッド」と、場所を示す「パス」の2つを明記することで、その役割を果たすことができます。